高速オワタ三段落

個人的なメモ帳

 WiiRPGをプレイするのは初めてでしょうか。PS2時代でも、そんなにはRPGで遊んでない。RPG魂はPS時代で消えてしまった。

 その主な原因はグラフィックリアル化に伴うテンポの悪さがあったから。

 キャラクターの大きさがリアルになると、町もフィールドもリアルな大きさにしないと絵的にバランスが取れ無い。そうすると、リアルな大きさの人間を多数収容できる町、その大きい町を多数収容するフィールドが必要になる。リアルになった結果、世界は肥大化してしまった。広大で綺麗なフィールドを冒険できることは悪いことではないけれども、致命的な欠点がある。それは移動に時間がかかるということ。ドラクエ3で例える。ドット絵だと、アリアハンから隣町のレーべへ行くのに同じ画面上に映っている橋を渡り、5秒ぐらい十時キーの上を押していれば辿り着く。これをリアル化すると橋は遥か遠くに見えて、道を進み、森を進み、長い橋を渡り、また道を進んで、ようやく隣町が見えてくる。リアルなので距離が必要になってしまう。ドッド絵みたいに数秒でレーべ到着できるデザインにすることは不可能に近い。そんなフィールド上の町でクエストがあったりすると元の町へ返らないといけないこともある。すると、また糞長い道を戻り、糞でかい町の依頼人のところに帰らないといけない。そして、クエストは一つではなく複数あることが当たり前だったりすると、ゲームをしているというか、ただ移動のためだけにアナログスティックを倒すだけの悲しいプレイヤーになってしまう。

 更に、移動苦に加えて戦闘でも時間がかかるようになった。リアルなグラフィックなRPGにはモーションが必要になってくる。2Dみたいにコマンドを選んでエフェクトだけで戦いを表現するということは許されない。エンカウントすると、抜刀して、剣を構え、敵陣に切り込んで、自陣に戻らないといけない。敵もリアルにアクションを取って攻撃してくる。戦闘に勝利すれば喜びを表現するためにポーズを取ったりしないと棒立ちだと味気ない。そんなこんなで数秒のモーションを足していくうちに戦闘に30秒以上経過していた。2Dだと10秒以内で終わる戦闘なのに。エンカウントして雑魚を一発で倒して、戦闘が終了するまでに50秒かかる酷いRPGもあったりする。クリアするのに100回以上、戦うにも関わらずに。

 そういうことで、時間のかかる戦闘、時間のかかる移動でクエストをすると思考停止している俺でも発狂します。2DのRPGを経験しているということもあるかもしれませんけどね。

 ならばそれを防ぐためには何をしたらいいのか…アトラスのペルソナみたいにフィールドと町を簡略化して自動生成ダンジョンだけにしたりとかFF8みたいに、いっそのこと「エンカウントなし」にしたりとか、Xenobladeみたいに一度行った要所はテレポートでき、戦闘はシームレスバトルにしたりとか。
 
 後半になってやっと、Xenobladeの話になるけど、スキップトラベルが便利すぎます。MAPを開いて行きたい場所を選ぶだけ。ノーコストで一度行った要所へ飛べます。街中にも要所が複数ある点が気が利いている。シームレスバトルは上手くオフゲーに輸入したなー。MMORPGでは当たり前だけどね。

 RPGをプレイしている人なら当たり前の不安を長々と書いたけど、製作者側には伝わらないみたいで、プレイヤー軽視の時代は永遠に続いていくのかなーと思っていたところにゼノブレイドをプレイして少し感動しました。見た目が良くなったが利便性を失うゲームが多すぎるので。

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